【SKE48】松井珠理奈のオーディション秘話も『メモの魔力』:言語化のススメ

『メモの魔力』と松井珠理奈のオーディション秘話

 2019年5月7日からインターネット配信サービスSHOWROOMにて『SKE48の栄ちんちこちん』という番組が始まった。「ちんちこちん」とは名古屋弁で「とても熱い」という意味だそうだ。

 SHOWROOMの社長、前田裕二さんには『メモの魔力』という著書がある。2019年5月現在、30万部以上売れているらしい。

☆メモの魔力(幻冬舎、前田裕二)

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 途中、「SHOWROOM」もメモから生まれたという項目がある。また、その項目では、SKE48の松井珠理奈が、SKE48の1期生オーディションでカラオケのトラブルにより、最後の順番に回され、トップ合格(?)した、というエピソードを秋元康さんから聞き、
メモした、という話も出てくる。

メモとワーキングメモリ

 冒頭、メモを第2の脳として活用するという項目で始まる。メモに記憶を頼ることで、自分の脳の容量を空け、自分の脳は創造力を要することにめいいっぱい使う。

 これは科学的にも一理あるかもしれない。現在、仕事でも学習でも「ワーキングメモリ」「シングルタスク」という考え方が流行っている。

 「ワーキングメモリ」一時的に情報を脳に保持し、処理する能力のことで、作業机の広さに例えらえる。作業机に乗っかっているものをメモに移せば、そのぶん作業机が広くなる。

 「シングルタスク」の対義語は「マルチタスク」で、複数の作業を同時にもしくは短期間に並行して切り替えながら実行することだ。人間の脳は、基本的に「マルチタスク」をすることができず、それどころか、脳に悪影響が出る、という研究がある。潜在的に脳が考え続けている、つまり「マルチタスク」化していることをメモに移し、「シングルタスク」化する。

 とりあえず、そんな効果があるかもしれない。

SKEの言語化のススメ

 第2章、メモで思考を深めるでは、前田裕二さんは、たとえば「この映画、面白いな」と思ったときに、「なぜ面白いのか」を言語化して人に伝えることをオススメしている。わかりやすく、オリジナリティーがあれば、それは拡散するだろうと。

 一時期(今も?)「エモい」という言葉が流行った。私は、「どうエモいのか」を言語化することは、少し無粋かもしれないが、SKEご新規ファンや外部の人には「どうエモいのか」を言語化しなければ伝わらないだろう、と思った。
 一方で、ある時期「言語化」して伝えようと努力した人が、「言語化しても伝わらないので、楽しそうにしていたほうが引き寄せる効果がある」と主張していた。
 さて、「言語化しても伝わらない」と主張したオタクさんは前田裕二さんほどのビジネスマンではないと思われるが、このオタクさんのほうが正しいのか、言語化力が足りなかったのか、どちらだろう?

『メモの魔力』まとめ

 『メモの魔力』を語る際、それは単なる情報の記録だけでなく、自己啓発や創造性の源泉、さらにはコミュニケーションツールとしての役割を持つことを見逃してはならない。自分の考えを明確にするために、あるいは新たなアイデアを生み出すために、メモは極めて有用な手段である。

 一つ目に、メモは自分の思考を整理するのに役立つ。考え事をするとき、頭の中はしばしば混沌としている。しかし、メモを取ることで、その混沌とした思考を整理し、明確にすることができる。それにより、自分が何について考えているのか、どのように考えているのかを理解することが可能になる。

 二つ目に、メモは新たなアイデアを生み出すための手段となる。メモを取ることで、頭の中にあるアイデアを具体的な形で表現することができる。そして、それらのアイデアを視覚的に見ることで、新たな視点やアイデアが生まれることもある。

 さらに、メモはコミュニケーションツールとしても有効である。自分の考えを他人に伝えるためには、その考えを明確に表現する必要がある。メモはそのための手段となる。メモを取ることで、自分の考えを言葉にする練習をすることができ、それにより他人に対して自分の考えをうまく伝える能力を養うことができる。

 これらの要素を踏まえると、『メモの魔力』は単なる情報の記録以上のものであることがわかる。それは自己啓発の手段であり、創造性の源泉であり、コミュニケーションツールでもある。
 メモを活用することで、自分自身の思考をより深く理解し、新たなアイデアを生み出し、他人とのコミュニケーション能力を向上させることが可能となる。これこそが、メモの真の魔力である。

『メモの魔力』の目次

序.「メモの魔力」を持てば世界に敵はいない
1.メモで日常をアイディアに変える
2.メモで思考を深める
3.メモで自分を知る
4.メモで夢をかなえる
5.メモは生き方である
終章.ペンを取れ。メモをしろ。そして人生を、世界を変えよう

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