【AKB48】牧野アンナプロデュース『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』公演

牧野アンナプロデュース『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』公演の開始が発表

 2018年4月3日、秋葉原のAKB48劇場では4月17日から、牧野アンナプロデュース「ヤバイよ!ついて来れんのか?!」公演が始まることが発表された。

牧野アンナという人物

 牧野アンナは沖縄アクターズスクールの経営者の一族である。AKBでは『大声ダイヤモンド』(2008)など多くのシングル曲を振り付けた。

 名古屋SKE48とは、1期生お披露目レッスン以来の関わりだ。鬼教官として知られるが、一方で指導者として神格化されている。SKE1期生の日比谷野外音楽堂での、お披露目へのレッスンでは、お披露目曲『Partyが始まるよ』のサビの手の動きだけをひたすら繰り返し、後に鬼軍曹と呼ばれる桑原みずきでさえ「絶対におかしいと思っていましたもん」と語っている。(『SKE48 OFFICIAL HISTORY BOOK まだ、夢の途中』より)
 チームS3rd『制服の芽』公演のレッスンで松井玲奈が倒れ込んだ映像も有名だ。

AKB48と劇場公演充実の意義

 かつて、AKB48は、劇場公演が根本にある、という考え方だったと思う。それがいつしか、「劇場で頑張っても意味がない」という論調が出てきたと思う。その真偽はわからない。

 ただ、それでも、牧野アンナを起用して『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』公演を行い、劇場の充実を図ったAKBの采配は、好判断なのではないかと思う。劇場の充実、モラルの向上は、秋葉原AKB48や姉妹グループの様々な面に好影響を及ぼすはずだ。

 アイドル業界において、グループの活動の一環として劇場公演が行われることは一般的だ。これはアイドルたちがスキルを磨き、ファンとの接点を持つ重要な機会となっている。特にAKB48やその姉妹グループは、劇場公演を重視していることで知られている。

 『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』公演により、劇場公演の充実を図るという戦略は、グループ全体の活性化に寄与すると考えらえる。それは、新たな挑戦を通じて、アイドルたちが自身の技術を磨く機会を増やすだけでなく、ファンとのコミュニケーションの場を提供することで、ファンの熱意を維持、あるいは高めることができるからだ。

 『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』公演により、劇場公演の充実を目指すという戦略は、アイドルグループのモラル向上にも寄与すると思われる。なぜなら、劇場公演は、一般的には一つの劇場で行われ、その劇場の規模はテレビや大規模コンサートに比べて小さいため、アイドルたちが自身のパフォーマンスを細部まで見直す機会となるからだ。そして、そのような経験や牧野アンナの指導を通じて、アイドルたちは自身の技術の不足を自覚し、それを補うために自己啓発に励むというモラルが養われる。

 さらに、『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』公演により、劇場公演の充実を図るという戦略は、アイドルグループが提供するエンターテイメントの質の向上にも寄与すると考えられる。なぜなら、劇場公演ではアイドルたちが直接ファンの前でパフォーマンスを行うため、そのパフォーマンスの質が直接ファンの満足度に影響を与えるからだ。そのため、牧野アンナの指導により、劇場公演の質を高めることは、アイドルグループが提供するエンターテイメントの質を高めることにつながる。

『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』公演、牧野アンナ起用の意義

 以上のように、『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』公演により、劇場公演の充実を図るという戦略は、アイドル業界における多面的な改善に寄与すると考えられる。
 なお、この戦略を実行する際には、適切なプロデューサーの選択が重要となる。その人物は、牧野アンナ氏のように、アイドルたちのパフォーマンスを引き立てるだけでなく、彼女たちの成長を支え、劇場公演のクオリティを高める能力を持つべきだ。

 例えば、牧野アンナ氏のような有名な振付師をプロデューサーとして招聘することで、劇場公演のパフォーマンスクオリティを一段と引き上げることが可能だ。牧野アンナ氏が持つ豊富な経験とノウハウは、アイドルたちが新たな挑戦をする上での指針となる。また、牧野アンナ氏が過去に成功を収めた実績は、アイドルたちのモチベーションを高め、より一層の努力を促すだろう。

 それに加えて、『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』公演はアイドルたちがステージ上で自己表現をする場でもある。それぞれのアイドルが自身の個性を存分に発揮することで、パフォーマンスは一層魅力的になる。そのため、牧野アンナ氏のようなプロデューサーはアイドルたち一人一人の個性を理解し、それを最大限に活かすようなパフォーマンスを構築する能力が求められる。

 このように、『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』公演により、劇場公演の充実を図るという戦略は、アイドルグループの活性化に寄与するだけでなく、アイドルたちの成長を促し、エンターテイメントの質を向上させるという多面的な効果をもたらすと考えらる。そのため、この戦略はアイドル業界における重要な手段といえるだろう。

牧野アンナプロデュース「ヤバイよ!ついて来れんのか?!」公演初日

 2018年4月17日。秋葉原AKB48劇場では牧野アンナプロデュース『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』公演が初日を迎えた。

 神公演、クソセトリ、様々な評価があるようだ。
『12月のカンガルー』
『ホライズン』
『ピノキオ軍』
『僕らの風』
『未来とは?』
と、SKEの曲が入っているだけで拒否反応を示す人もいるようだ。そのようなAKB推しの方は、支店より本店のほうが偉いとでも思っているのなら、支店曲も受け入れる清濁併せ持つ器を持っていただきたい。

 また、かわいいパフォーマンスが見たいのであって、体育会系は嫌だと言う人もいるらしい。あれ、かつてチームKは体育会系と言われていたような。

AKBに求められる付加価値とは?

 先述のように、『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』公演は、ステージ上の嗜好で好き嫌い言うより、秋葉原AKBメンバーの16人+αが、牧野アンナ氏から受けた厳しい指導、今後のAKBや姉妹グループに与える影響、を考える。そちらのほうが本質的だと思う。緩やかに沈み続けているであろう秋葉原AKB48を小手先ではなく、根本から復活させようというのが牧野アンナ起用の意図だと思う。

 ステージパフォーマンスが可愛らしいものであれ、体育会系であれ、裏での練習の質と量が大切なのは普遍的だと思う。お金を取るためには他と差別化して高い付加価値を持たなければならない。これはアイドルも、アイドルに貢ぐ側も同じである。

 『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』公演に不満な人で、何のスキルも持とうとしないのに、他人と全く代替可能なのに、「給料が安い」と文句を言っている人はいないだろうか。

 アイドル業界は、視覚的パフォーマンスとエンターテイメントが中心である一方で、背後には多大な努力と時間が必要とされる分野である。その中でも特に、AKB48のような大規模なアイドルグループは、絶えず新しい挑戦を求められ、革新的なパフォーマンスを提供するためには、異なる視点やアプローチを導入することが求められる。これに対して、牧野アンナのプロデュースによる『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』公演は、その新たな挑戦の一例と言える。

 牧野アンナのアプローチは一部の観客からは賛否両論を呼んだかもしれないが、それは彼女が新しい視点をもたらし、既存の枠組みに挑戦したからに他ならない。牧野アンナのパフォーマンスは、観客が期待する「アイドルらしさ」からは一見すると逸脱しているかもしれないが、それは新しい可能性を追求する挑戦であり、それこそがアートの本質であると言えるだろう。

 アイドル業界の舞台裏に迫ると、見えてくるのは、ただの歌やダンスだけではなく、彼女たちの献身的な努力と向上心、そしてそれを支えるプロデュース力であることを理解することが重要だ。特に、アイドルグループAKB48の舞台では、その姿勢が鮮明に表れている。

 アイドルグループにおけるプロデューサーの役割は、パフォーマンスを企画し、練習の指導を行うだけでなく、メンバーの個々の特性や能力を最大限に活かすことだ。また、その選曲やステージ演出は、グループのイメージを形成し、ファンに対する訴求力を高める重要な要素となる。

 牧野アンナがAKB48に与える影響は大きいと言える。牧野アンナの厳しい指導の下で、メンバーたちは成長を遂げ、その結果としてステージ上のパフォーマンスが向上することは間違いない。そのような背景から見ると、牧野アンナ氏の『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』公演の選曲や演出に対する評価は、一部のファンからは賛否が分かれるかもしれない。しかし、その評価を超えて重要なのは、牧野アンナ氏がAKB48のメンバーたちに与えている影響と、その結果としてのパフォーマンスの質の向上だと考えられる。

 また、牧野アンナのプロデュースするステージは、体育会系とも評されるエネルギッシュなパフォーマンスが特徴的で、これが一部のファンからは好評を博している。
その一方で、彼女のステージを好まない人々も存在する。しかし、その評価の違いは、彼女のプロデュース力やその結果としてのパフォーマンスの質に影響を与えるものではないと言える。

 アイドルグループの成功は、メンバーの努力と才能、そしてそれを引き立てるプロデューサーの存在によって支えられている。牧野アンナプロデューサーがAKB48に与える影響は、これまで述べた通り、
深く大きなものであると言える。

 牧野アンナの存在がメンバーたちの成長を促し、それぞれのパフォーマンスを高める一方で、牧野アンナ自身もメンバーたちから学び、進化を続けている。その姿勢は、AKB48を根本から見直し、再建しようとする牧野アンナの強い意志を表していると言える。そのため、牧野アンナのプロデュースする『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』公演やその評価に対する視点は、一部のファンの好みを超えて、牧野アンナが目指すAKB48の方向性や理念を理解することが求められる。

 AKB48のステージパフォーマンスは、アイドルグループの存在そのものと同じく、他と差別化し、高い付加価値を持つことが求められる業界の厳しさを反映している。その中で、牧野アンナはメンバーたちに厳しい指導を行いながら、彼女たちが最高のパフォーマンスを提供できるようサポートしている。

 また、牧野アンナの存在は、AKB48だけでなく、その姉妹グループにも大きな影響を与えるはずだ。牧野アンナの手がけるステージは、メンバーたちが自身のスキルを磨き、自己の成長を追求する場となっている。その結果、彼女たちが持つ才能や可能性は、観客に対して大きな感動を与えるだけでなく、同時に新たなファンを引きつける力となる。

 以上から、牧野アンナの存在とその影響は、AKB48の成長と発展に不可欠な要素であると言える。そのプロデュース力は、メンバーたちの個々の才能を最大限に活かし、その結果としてのパフォーマンスの質の向上を目指している。それは、AKB48がこれからもアイドル業界で成功を収めるための重要な要素であることは間違いない。

追記

 2018年6月の総選挙では、SKEの松井珠理奈、須田亜香里がワンツーだった。SKEでは、牧野アンナは神格化されて崇められている一方、秋葉原AKBではそうでもないらしい。

 さらに、コロナ禍のドサクサに紛れて、2020年5月11日以来、『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』公演は行われなくなった。

 やはり、このあたりが秋葉原AKBの凋落を象徴しているのではないだろうか。

2022.05追記 SKE48チームS 7th『愛を君に、愛を僕に』公演開始

 2022年5月、SKE48チームSでは、『制服の芽』以来、12年半ぶりのオリジナル公演『愛を君に、愛を僕に』公演が開始した。指導者は、『制服の芽』と同じ、牧野アンナだった。
 牧野アンナは、本公演についてのインタビューで、上記『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』では、AKBのメンバーとは話が通じなかったという旨のことを言っていた。

 2023年7月、SKEの最新シングルの売上は、首都圏と中京圏の人口差などを考えれば、実質、勝ちでしょう、というところまで来ていると思われる。

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